開発の動機・経緯

開発の動機

本システムの企画をしている高野元はALS(筋萎縮性側索硬化症)患者です。2013年初に発症し、すでに24時間の介護が必要な最重度の障害者です。2017年に気管切開済みで、会話もできません。

それでも社会とのつながりを失いたくない、コミュニケーションを続けたい、中でもプレゼンテーションをしたいと、方法を考えてきました。

重度障害者のための福祉機器は多数あり、現在は視線入力環境を構築し、ほぼ不自由なくパソコンを利用しています。このため、手がほとんど動かない私でも、パワーポイントの操作は可能です。また、音声合成機能を使って話すこともできます。

しかし、この二つを同時に行う方法はありませんでした。

この課題を解決するために開発したのがHeartyPresenterです。

開発の経緯

早い段階で構音障害が進み、2015年の春には人前で話すのが難しくなりました。パソコンの音声合成を使って会話するようになり、これを使えばプレゼンテーションもできると構想が浮かびました。

構想を具体化したのは2017年の夏ごろです。その後開発者の選定に入り、12月から開発に着手しました。

2月初にα版が出来上がり、2月末から3月末の間に4本の講演で試用しました。そこでの知見を反映したβ版を開発しています。

本サイトは、開発中のβ版をお試し利用していただき、フィードバックをいただく目的で運営しています。

β版のユーザーフィードバックを反映したのちに、正式版を公表する計画です。